対象職種の拡大の前に

外国人技能実習制度の実習可能期間や対象職種の拡大について、

国会で議論されていますが、

その前にもう少し待遇を改善するなどの制度の見直しと

雇用企業への立ち入り調査をしないとダメでしょう。

やはり失踪者が年間で6000人にもなる現状では、

現場の実習生がヒドイ目に遭わされているとしか思えません。

まともに実習ができて、そこそこの給与を得られているなら、

どこの国の人だって、失踪なんかしませんから。

良い実習先もあると思うんですけど、

実際には、低賃金で人手不足な会社が仕方なく

実習生制度を求めているようにしか思えません。

外国人技能実習制度って？

外国人技能実習制度って、

日本の技術や方式を学びたい社会人、学生を実習生として来日してもらって、

働きながら勉強してもらう制度です。

厚労省のサイトには、技術移転による人材育成を行うことで、

実習生の母国の産業水準の向上と発展に寄与する「国際協力および国際貢献」って

書いてあります。

でもですね、日本人が働いてくれないような３K職場に限って、

それを勝手に拡大解釈して、外国人を低賃金で働かそうと考えるんです。

ちゃんとした待遇をしなさい！って決まりなのに。

するとどうなるか？

来日した外国人も「これじゃ話が違うよ！」って逃げ出してしまうんです。

そして行き場を失い、不法滞在の外国人になって、犯罪などに加担していくんです。

日本の治安を悪化させているのは、愚かな日本企業だったんです。